不二工業 オカパックシートN・S、F
デザインの意図
 物を包む、物の下に敷く等の緩衝材としての役割をそのままに使いこなせるデザインになっている。全体に縦方向にすじがあり、やぶれやすいのも一つの特徴である。

造形、色彩上のポイント

 造形的には巾1m厚さ3〜5mm程度の布状のシートである。
 100mの長さがあり自由に切断して使用していただいている。
 色彩は着色していないので自然な色合いである。シートS遠赤外線放射タイプはちょっと青白い色合いである。(N・Sタイプ)

技術上のポイント

 機械から放出される時、円筒形状に放出される。その一端に切れ目を入れ一枚のシート状に造り出される。それを100mでカットし巻物にして出荷している。粉状の材料を配合するのだが、水の配合、山形ならではの季節による気温差等のいろいろな状態が影響を及ぼしている。そのデータをノウハウとして蓄積している。

使用者等への配慮(安全性、利便性、快適性等)
 お客様の要望でいろいろな大きさに切断して提供させていただいている。今回、山形県デザインネットワークの御協力のもと、ねんりんピック'97に座敷マットとして採用、納品させていただいた。遠赤外線を放射するタイプもあり、鮮度保持効果に優れたものも準備している。

社会への配慮(地球環境等への配慮)

 フスマ(小麦粉を加工する過程で生じる産業廃棄物)を主原料に造られている。産業廃棄物の利用により社会に貢献し、更に緩衝材としての利用を終えたら、焼却してもダイオキシンは発生せず、燃焼カロリーも少なく、そのまますてても土にもどるので地球にやさしいエコロジー製品である。